ひとりごと



10年後

2017年10月4日
10年後1





                 先日、お世話に成り手がけた建物


                 この部材は、屋根を形成する「垂木」と言う部材


                 昨今の建築様式では、この部材が、隠蔽してしまう


                 古来の日本家屋では、垂木は露出して、建築の外観で


                 目にする事が多かった箇所。


                 日本人の建築に対する「美意識」は「素の美しさ」


                 素材その物が持つ姿形を、最大限に引き出す。これを


                 よしとする、美に対する意識と思う。


                 塗って装飾を施し、美しく見せる処方も有り、否定はしない。


                 むしろ、塗って美しく見せる方が、正しい事も有る。
              
               
                 そんな「素の美しさ」を生み出すには、部材の「木肌」を


                 仕上げる。そんな作業が必要になる。


                 ご多分にもれず、木造建築も、機械化が進み、「仕上げ削り」も


                 機械で可能な作業になった。


                 仕上がりは、人が行うのと同等、もしくは上の仕上がり(苦笑)


                 ただし、年月が経つと、機械仕上げは、削る時に部材に対して


                 摩擦熱が、加わり過ぎて、艶が悪くなり傾向にある。


                 片や、古来の手法である「手鉋」は、摩擦と言っても、所詮は


                 人力なので、熱量はたかが知れた熱量。


                 その、差が後年の「美しさ」に影響する。


                 「その時だけ、綺麗なら問題なし!」そんな物なら、機械でも


                 差し障りは無いだろうが、10年、20年、いゃ100年の期間で


                 物事を捉えると、軽々しく「安易な方法」は選択できない。


                 そこで出番なのが「手鉋」


                 あたしなど、まだまだ鉋の扱いは、極めた訳では無いが


                 好きで、多少扱いのコツは、知ってるつもり。


                 聞かれて、「どうすれば、上手く出来ますか?」の聞かれて


                 どのように教えて良いのか、戸惑う事もしばしば


                 一番には「切れる刃」に研ぐ事。


                 次に「台の調整」 そうしか答えられない。


                 「じゃあ、どうすれば上手く刃物磨げるように成ります?」


                 これが、一番困る。


                 そこで言うのは「一心不乱に磨ぐ事」それしか答えられない


                 磨ぐ事により、疑問に感じる事があり、「何でこうなるの」


                 「どうすれば、良いの?」そんな壁にぶち当たる。


                 疑問が見つかれば、そこから先は簡単になる


                 「疑問を解決する方法見つければ、解決」


                 要するに、「疑問点」を見つける事が出来ないの「どうする?」


                 そんな思いが先行してしまう。


                 これは、この事に限った事でなく、世間一般によくある話。


                 疑問を感じ、探求する。ようは「知的好奇心」を旺盛に


                 生きる事。


                 ただ、冷めた人物は、この「知的好奇心」が貧欲・・・


                 じゃあ、どうするか?これまた大変


                 元々、欲が無いのだから、それを変化させるのは


                 叱咤激励。これもひとつの方法


                 宥めすかす。これも間違いでは無い。


                 兎にも角にも、「相手を変える」には「自分も変わる」それしかない


                 だいぶ話しが逸れたが、「人に教える」これは、自分で学ぶよりも


                 何倍も大変な事。


                 職人の格言で「弟子を育て上げて、真の一人前」


                 一人前とは、仕事が出来る。それは当然だが、人としての


                 立ち振る舞い(所作)も含めての事。


                    
   




牛久市 リフォーム 鈴木工務店
〒 300-1221牛久町50-8
TEL 029-872-6880 FAX 029-872-6150 E-mail suzuki@e-ushiku.jp